昨年末の「紅白歌合戦」にみる 時代に合った配信スタイルとは
2022年がスタートした。年末を自宅で過ごした方も多かったのではなかろうか。
昨年末の各テレビ局の番組編成は例年と異なった印象を受けた。大晦日の「紅白歌合戦」も同様に構成を大きく変更した印象が残った。結果として、世帯視聴率としては40%に届かず過去最低となったようだ。世帯視聴率が上がらなかった理由は様々だと思うが、視聴者にリーチするといった点では、録画によるタイムシフトやアーカイブ配信なども加えて評価していくべきだと思う。
私自身、昨年末にテレビを買い替えたのだが、タイムシフト録画、ネット配信、音声検索等の機能が充実したことから、番組視聴のタイミングや視聴時間がかなり変化した。
録画予約が行いやすくなったことで、見たいもの、読みたいものへの欲求・要求は高くなったと感じる。制作に関わる方々が、コロナ禍の中でそういった環境変化を捉えて、様々な工夫や挑戦を続けていることに注目したい。
出版社と読者のエンゲージメントはコミュニティ内に存在している
コロナ禍で、いまだに「人が集うこと」が制限される状況にある。スタジオ撮影やロケについては十分な安全対策を行うことで感染リスクを下げられていると思うが、感染拡大の予測が難しいなかで、大きなイベントや会場収録など多くの人員が集まることについては開催リスクが伴う。
そういった状況下で今回の「歌番組」の制作は有観客に加えて、スタジオやステージを分散させ、地方ロケ、自宅ロケを交えつつ、技術スタッフによるCGやスイッチングをリアルタイムでコントロールしており...
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