オフィスウェアのカジュアル化によって年々縮小傾向にあったスーツ市場。コロナ禍でその勢いは加速した一方で、新たな企業の参入がみられている。スーツに見える作業着「WWS(ワークウェアスーツ)」を2018年に開発・販売開始し、販売数10万着を突破したというオアシススタイルウェア事業統括部長の素原勇人氏が解説する。
Q1 2021年の消費傾向の特徴をどう捉えていますか?
業界としては高ストレッチや形態安定、ウォッシャブルなどの高機能性スーツである「ワークスーツ」と呼ばれる市場に多数のメーカーが参入し、市場規模のさらなる拡大へと繋がっています。さらに、コロナによるニューノーマル時代の突入で、仕事とプライベートの垣根がなくなり、スーツだけでなくシーンレス・シーズンレスに着用できる商品に注目が集まりました。それに付随し、もともとカジュアルな服装が許されていた職種だけでなく、金融などの“固め”な業界で働いている方からの購入も増加し、ますます機能性スーツの一般化が加速しました。
Q2 コロナ禍前と変化したと思うことは?
洗濯機で毎日洗えるという機能性が感染対策となり、スーツは男性が選ぶものから、家族を気遣った妻の勧めでの購入など、従来の...
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