スターバックスは2021年6月、日本上陸25周年プロジェクトの一環として「47JIMOTOフラペチーノ®」を全国で発売した。コロナ禍で移動が制限されていた環境下、自分の住む地域の魅力を手軽に体感できる企画は、SNSでも大きく話題になった。今の時代に共感を生むブランドの発信とは?
スターバックス コーヒー ジャパン
47 JIMOTO フラペチーノ®
⊚日経MJヒット商品番付 西の前頭に選定
⊚「2021年インスタ流行語大賞」第1位(Petrel調査)
【概要】
2021年6月30日から8月3日まで全国で一斉発売。地域を象徴する山や川などの雄大な自然に見立てたものや、食文化にインスピレーションを受けたものなど、地域パートナーのアイデアを基に、47種類が開発された。愛媛県の「キウイフルーツ」など、地域によっては、いわゆる「有名な特産品」ではないアイテムがチョイスされていることも、話題になった。
「地域」の中でスターバックスがどうありたいかを考えた
──企画の背景を教えてください。
山本:スターバックス コーヒー ジャパン25周年のプロジェクトの一環で、私たちマーケティング本部が中心となり、「47 JIMOTO フラペチーノ®」の企画が進められました。
私たちが日ごろ最も大切にしているのは、店舗で働く「パートナー」と呼ばれる従業員。一人ひとりが職場を自分の居場所として感じられる環境づくりを目指していて、マーケティングコミュニケーションについても常に、パートナーを中心に組み立ててきました。それは25周年のプロジェクトでも同様です。
プロジェクトの根底にあるのは「コーヒーの力はつながりの力」というテーマ。2021年4月中旬からスタートして、「ルーツとつながろう」「地域・コミュニティとつながろう」「ミライへつなげよう」という3つのフェーズで順次、プロモーションを行っていきました。47 JIMOTOフラペチーノ®は...