マーケティング活動の基盤自体がデジタル化している現在。もはや、“デジタルマーケティング”という言葉を使うこと時代が時代錯誤ともいえ、マーケティングを通じて企業自体の変革にチャレンジするマーケターは、ある意味デジタルマーケターでもあると言える環境になっています。
それではデジタルテクノロジーやデータをマーケティング・コミュニケーションだけでなく、マーケティング戦略全体に取り入れて企業変革に取り組んでいる、デジタルに精通したマーケターたちは、先の予測が難しい今、2022年の戦略をどのように描いているのでしょうか。日本を代表する企業のマーケターの皆さんに2022年の戦略を聞きます。
No.10
牛乳石鹸共進社
新規顧客の獲得、ファン化によるLTV向上を実現する手段として、デジタルの積極的な活用を考えています。リアルな場での施策とデジタル施策の有機的な組み合わせによる顧客体験価値の向上が課題と捉えています。
Q 現在の担当・役割に就任されてからの年月を教えてください。
2年5カ月
Q いま、実務上で抱えている課題を教えてください。
●デジタルテクノロジーに関する知識・スキルが不足している
●取り組みの成果を評価する指標がない、あるいは不明確
Q 2022年の注力領域を教えてください。
●新規見込み客の開拓
Q 組織マネジメント、人材採用・育成において現在もっとも課題となっていることを教えてください。
●社内における部門の役割や担うべき目標が不明確
No.11
コーセー
生活様式の変化でトライアルユーザーの創出が今までのやり方では立ち行かなくなっている。その中で、テスター体験や店頭接客をデジタルを活用して新しい流れをつくり、情報発信も多様なお客さまの考えに合わせ、よりセグメンテーションを細やかに対応していく。
Q 現在の担当・役割に就任されてからの年月を教えてください。
11年2カ月
Q いま、実務上で抱えている課題を教えてください。
●実施したいことを実現するための予算が足りない
●実施したいことを実現するための人手が足りない
Q 2022年の注力領域を教えてください。
●売上への貢献
Q 組織マネジメント、人材採用・育成において現在もっとも課題となっていることを教えてください。
●業務量の過多(人材不足)
No.12
サッポロビール
今まで以上に、お客さまとの向き合いを強くしていきたい。また、データ分析とお客さまの声を傾聴しながらコミュニケーションを柔軟に変化させ「文脈」を活用した「顧客とブランドの寄り添い」を実現したい。
Q 現在の担当・役割に就任されてからの年月を教えてください。
3年3カ月
Q いま、実務上で抱えている課題を教えてください。
●実施したいことを実現するための人手が足りない
●取り組みの成果を評価する指標がない、あるいは不明確
Q 2022年の注力領域を教えてください。
●広告会社、制作会社、クリエイターなど外部パートナーとの連携
Q 組織マネジメント、人材採用・育成において現在もっとも課題となっていることを教えてください。
●学ぶ意識の高い人間に対し、適切な教育を渡す環境がまだ万全とは言えないこと
No.13
ジェーシービー
高度データ分析とリサーチを駆使し、顧客理解を高度化。これをベースに、新サービスの高速開発および既存事業の進展に貢献。併せて、「社会課題の解決」に資するデータビジネスを追求し、当社プレゼンス向上に寄与。
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