博報堂と関連技術を持つ9社 業界横断「エモテクJAPAN」発足

博報堂の新規事業推進組織「ミライの事業室」は、人とエージェント(人と対話するサービスインターフェース)の心を通わせる技術やノウハウを「エモテク」と名付け、その発展と市場の拡大を目指す業界横断プロジェクトチーム「エモテクJAPAN」を発足した。
スマートスピーカーを含む音声UIやコミュニケーションロボットなど、エージェントの普及が急速に進んでいる。同プロジェクトでは、エージェントとのインタラクションやコミュニケーションについて研究・開発を進めている企業9社とコミュニティを形成。筑波大学・大阪大学の各研究室等とも連携し、情報交換や技術連携を行う。
今後は共同実証実験などを通じた優れたユースケースの創出や、技術連携によるエコシステムの実現、国内外への戦略的な情報発信やセミナー・イベントの開催など多様な活動を協働して行うことで、各社が個別で抱えていた技術課題・ビジネス課題の解決を図りながら、市場の成長を推進。さらに、コミュニケーションにおけるデザインやクリエイティブ面の強化を目指し、クリエイティブ・コンテンツ産業とのコラボレーションも促進していく見込み。
電通クリエーティブXら3社 メタバース プロダクション発足

電通クリエーティブXは12月3日、東北新社、ヒビノとともに、テクノロジーを活用し、映像制作ワークフローにおける温室効果ガス削減とプロセス効率化を目指す共同プロジェクト「メタバース プロダクション」を発足した。
同プロジェクトでは、「インカメラVFX」とよばれる撮影技法により、東北新社と電通クリエーティブXにおける従来型の映像制作ワークフローと比較し「スタジオ撮影時の廃棄資材を最大90%削減」「ロケーション撮影時の参加人員を最大90%削減」などを目指す「PXサービス」を2022年から提供していく。
PXはProduction Transformationの略で、映像制作トランスフォーメーションを意味する造語。インカメラVFXとは、LEDディスプレイ・システム、カメラトラッキング、リアルタイムレンダリングを組み合わせた撮影技法。高精細LEDディスプレイにCGで製作した仮想世界を映し、ディスプレイ前の被写体と一緒に撮影することで、よりリアルなバーチャル映像をつくりだす。
今後、オーダーメイドのCG製作や、実写背景を素材として事前に別撮りし、ロケーション撮影参加人数を最小化するサービスなどを提供していく予定。
朝日新聞社とIAS社共同開発のコンテクスチュアルターゲティング

デジタルメディアの品質向上に関するテクノロジーとデータを提供するIntegral Ad Science(以下IAS)と朝日新聞社は、共同でシステムを開発した新サービス「コンテクスチュアルターゲティング」の提供を開始した。同サービスは、記事コンテンツの文意・文脈(コンテキスト)をAIによって解析し、関連した広告を配信するもの。
これにより...