10月5日、グローバルマーケティングアワードの表彰式がオンラインで開催された。2021年度は、23のカテゴリーを設定。2020年3月から2021年7月の間に実施されたキャンペーンを対象に、大手企業のマーケティング責任者やコンサルタントにより審査が行われた。今回は、5つのカテゴリーから受賞事例を紹介する。
01 Global Digital Campaign他:Adequate
ゼロから業界のヒーローへ データ活用の手法を評価
HealthLabs 「From Zero to Superhero」
ポーランドのサプリメントメーカー「HealthLabs」の取り組みが、デジタル、ヘルス/ビューティー、データ利用、ソーシャルメディアの4部門で賞を獲得した。2019年末の設立からわずか1年足らずで、多くの認知とシェアを獲得するに至った施策が、高い評価を得た。
HealthLabsでは、その品質だけではなく、デザイン性の高いパッケージが特徴のサプリメントを販売している。今回、ポーランドのブティックエージェンシーAdequateのインターネットマーケティングチームが施策に携わった。
世界的なプレミアムブランドに対抗できるポジションを築くため、キャンペーンでは、認知拡大と新規顧客の獲得を目標に、コンセプトが定められた。
まずプロモーションでは、ソーシャルメディアを中心に、栄養士やフィットネス、ライフスタイルカテゴリーのコンテンツクリエイターとコラボレーションを行った。また、規模の大きいインフルエンサーだけではなく、マイクロインフルエンサーも活用。オーガニック投稿も増加し、より広範囲にリーチしていった。
FacebookやInstagramでは、写真だけではなく動画も活用したリマーケティング広告を出稿した。Googleアナリティクス、Facebookアトリビューション、1stパーティデータを組み合わせながら、精緻なターゲティングを実施。以前、商品を購入した人に対しては再注文のタイミングで広告を表示し、広告をクリックした初回購入者に対してはより高いインセンティブをつけるなどして、顧客を拡大していった。
その結果、2020年11月のブラックフライデーでは、1日平均の40倍を超える売上を記録。これまでポーランドで人気があった...