今季限りでプロ野球選手を引退した斎藤佑樹氏。学生時代からメディアとの接点を多く持ってきた斎藤氏は、メディアや発信することについてどう考えるのか。今後の挑戦についても話を聞いた。
支えとなった恩師の“言葉” 「その姿を見せ続ける使命がある」
北海道日本ハムファイターズ(以下、ファイターズ)で11年間活動した斎藤佑樹氏が、今季をもってプロ野球選手を引退した。
10月17日に開催されたファイターズの本拠地、札幌ドームでのオリックス・バファローズとの対戦に引退試合として登板。試合後には引退セレモニーも行われ、多くの仲間とファンに見送られて現役生活に幕を閉じた。
斎藤氏は、2006年に行われた第88回全国高等学校野球選手権大会にて、早稲田実業学校高等部のエースとしてチームを牽引。優勝へと導いた。また、試合中にハンカチで汗を拭う姿から「ハンカチ王子」の愛称で親しまれ、流行語大賞トップ10にもノミネートされるほどの話題となった。
そんな斎藤氏は、長くアスリートとして活動する中で、“言葉”に支えられるシーンも多かったと話す。
「特に、栗山監督(前・北海道日本ハムファイターズ監督の栗山英樹氏)の言葉には、いつも支えられてきました」と斎藤氏。
その言葉とは、「泥だらけになって、がむしゃらになって。最後まで。その姿を見せ続ける使命が佑樹にはある。今はつらいかもしれないけれど、頑張りなさい」というもの。
「プロとして活動した11年間、何度もこの言葉をかけていただき、結果が出なくてつらい時や、マウンド上などで思い出してパワーをもらっていました。引退試合で投げ終わり、ベンチに戻った際に、『これが、佑樹が見せ続けた姿だよ』と言っていただいた時は、感動で涙が出ましたね」と話す。
引退を決意し、現役生活を終えた今、接してきた言葉たちを振り返り、改めて言葉の重要性を強く感じているという。
Instagramを開始 現在の自分ならではの発信を
2014年に斎藤氏は...