[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 齋藤俊文研究室 |
設立 | 2006年 |
学生数 | 修士課程2年生:4名 修士課程1年生:2名 博士課程:2名 学部4年生:2名 学部3年生:1名 |
各自の専門分野を生かして学んでいることが強み
福岡県福岡市に本部を置く九州大学の芸術工学研究院は、2003年、九州芸術工科大学と統合する形で設置された。デザイン、建築、音響、メディアなどの各専門分野で、民間企業での実務経験を持つ教員も多く所属している。
齋藤准教授の研究室は大学院生を中心に、学部生も毎年数人受け入れている。デザインを学んできた学生だけではなく、経済学や心理学など、このゼミに至る経緯は様々。過去には、他大学で養蚕の研究をしていた学生もいたそうだ。
コミュニケーションに関わることであれば、研究テーマは自由。
「例えば、“人はなぜ老人になるのか”というテーマ。老い方が社会的に決められているのではないか、という違和感から、メディアが示す老人観を調査した人もいました。コミュニケーションやデザインの領域は、何かひとつの体系立てられた研究手法があるわけではありません。一人ひとりの問いの立て方が試されます。よいテーマが見つかれば、半分は完成したようなもの。学生たちには、今まで誰も明らかにしてこなかったユニークな題材を発見してほしいと思っています」(齋藤准教授)。
個々の研究のほか、クリエイターを招いての研究会やワークショップを実施。また企業とのコラボレーションとして、2013年には西日本鉄道とミュージアムバスプロジェクトを実施。同大学の博物館が所有する学術標本をつかったデザイン広告を約300枚製作し、路線バス内に8カ月間にわたって掲示し、大きな話題を呼び、書籍化もされた。現在は、九州大学六本松キャンパス跡地に建てられた商業施設内の...