印刷技術や素材の進化によって、生活者それぞれの価値観や生活に寄り添ったプロダクトを提供できるようになりました。ここでは、寄稿者2名が注目する秀逸事例を4点、紹介します。
Case 01 ELLE マガジン
出版社自身が読者との関係性を意識し、読者と深くつながることを目的に、ELLE定期購読者の内キム・カダーシアンのファン5万人に対しパーソナライズ雑誌をダイレクトに届け、デジタル上で4万トランザクションを獲得。ELLEそのもののブランド認知を高め、デジタル上での関係性をアクティブに高めた事例。デジ・アナの隔たりをなくし、読者“個人”との繋がりを目的に雑誌メディアの既成概念を乗り越えた、勇気ある事例だと思います(岡本氏)。
Case 02 Loopで取り扱う商品のパッケージデザイン
米国発の循環型ショッピングプラットフォーム「Loop(ループ)」。日本では、2021年5月より大手スーパーマーケットチェーンのイオン店舗でサービス提供が開始し、日用品や食品など再利用可能な容器を用いて商品の提供と回収・洗浄のサービスを行っています。
現在、P&Gやエステー、アース製薬、ロッテなどの商品を取り扱っていますが、そのパッケージデザインに注目しています。容器は、繰り返し使用できる耐久性の高いステンレスやガラスが使われるケースが多いようですが、そのパッケージデザインはNB品と一線を画すシンプルなもので、どのようなレギュレーションがあるのか気になっています(梅田氏)。
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