移動することでマイルが貯まる シリコンバレー発のアプリが上陸
2021年10月20日、すべての移動手段を対象とするマイレージアプリ「Miles」の日本での提供が開始になった。「Miles」は、2019年に米国でサービスを開始した移動をトラッキングするアプリ。その名が表す通り、1マイル(1.609キロメートル)の移動に対して1マイルのポイントが付与され、様々な特典と交換ができるというサービスだ。米国以外でのサービスの提供は日本が初めてとなる。「Miles」を提供するConnect IQ Labs,Inc.の創業は2016年。米国シリコンバレーでCEO兼共同創業者であるジガー・シャー氏が立ち上げた。
日本市場の戦略を担うMiles Japan代表取締役CEOを務めるのは髙橋正巳氏だ。髙橋氏が最初に「Miles」に出会ったのは2020年のことだという。「初めて事業内容を聞いたとき、移動をより楽しくする体験を提供するというコンセプトを新鮮に感じた。またユーザーに対する価値だけでなく、移動のログがデータとして蓄積されることは、事業会社向けのマーケティング活用の可能性も広がると考えた」。
開始2週間で35万DL 100以上の特典を用意して開始
日本において「Miles」は、まだサービスを開始したばかりだが、米国では2019年の正式ローンチから2年半でユーザー数は140万人に到達。ユーザーの利用マイル数の累計は約50億に達し、これまでに1100万回以上の特典が交換されているという。日本では正式ローンチから24時間で10万2,079DL(iOS/Android累計)を達成し、Appstoreの無料Appランキングで1位を獲得した。その後、2週間後には35万DLに達している。
データプライバシーに対する意識の高まりを受け、データ取得・利用に関する透明性の担保も、同社のビジネスにおいて重要なテーマだ。
髙橋氏は「透明性の高さを維持することを心がけてきた。位置情報の取得を承諾する設定にしなければ、自動的にマイルは貯まらないが、記録を残してマイルを貯めたい時だけ、取得許諾を承諾する使用方法も可能。今後もユーザーに対しては丁寧なコミュニケーションを取って、安心して使ってもらえる環境をつくっていきたい」と話す。
ローンチタイミングでの特典数は108で、これはJALグループ、ファミリーマートなどのブランドパートナーから商品・サービスの提供を受けたもの。髙橋氏は「意識的に多様な業種、業態の方々と話をして、多様性に富んだ特典を提供してもらっている」と述べる。
またMiles Japanがブランドパートナーに対して提供できる価値については「ブランド単体だと、なかなか接点を持ちづらい層のユーザーに...