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「想像することが最大の抑止力」 被爆体験を考える新聞広告企画

宮浦 慎

原爆ドームを立体画像で再現 平和教育での活用見込む

広島、長崎への原爆投下から76年を迎えた2021年夏。地元の新聞2紙は次の時代へ向け、被爆体験について考えてもらう企画を展開した。

広島の中国新聞社は8月5日、世界遺産の原爆ドーム(広島市)を全方位から立体的に再現したデジタルデータを特設サイトで無料公開した。

長崎新聞社は8月9日付朝刊の見開き全30段を使い、現存する未使用の核兵器数を示す1万3865個の黒い丸を並べた新聞広告を載せた。

中国新聞社が公開した原爆ドームの再現データは2020年8月に撮影した1万枚以上の写真を組み合わせて制作。複数の写真から被写体の形状を捉える写真測量と呼ばれる手法を用いた。米IT大手アップルのタブレット端末「iPad」などで見られる。被爆体験を学ぶ子供や観光客の利用を見込む。

写真はドームの周囲や、普段は入れないドームの内側から撮影。西側を流れる川の上空には撮影用の小型無人機を飛ばした。完成したデータは凹凸や色味を精密に再現。画面に映し出されたドームを指で動かすと角度や大きさを自由に変えられる。

ドームのデジタル保存は、被爆75年の節目に合わせて昨年から始めた企画「あの日から現在、そして未来へ」の一環で行われたもの。

再現データは学校での平和教育に活用してもらう狙いだ。災害や経年劣化でドームが損傷した際の修復作業にも役立つとみられる。

核兵器の数を黒い丸で可視化 想像することが最大の抑止力

「核兵器が存在している以上、それが使われるリスクも存在しています」──。

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