広告マーケティングの専門メディア

           

マーケティングPRの最前線

日本企業に真のマーケティングはなかった?「人」へ届け、行動を喚起するPR戦略

松本 淳氏(エムスリー・カンパニー)

PR会社、事業会社のマーケティング部門を経て、エムスリー・カンパニーを設立した代表取締役社長の松本淳氏。エージェンシーと事業会社の両方の視点を持つ松本氏は、現在の日本のマーケティングにおけるPRの活用をどのように考えるのか。

日本企業のテレビCMは誰のため?PRで個々の消費者へ価値を届ける

エムスリー・カンパニーでは、PR会社としてヘルスケア、食品分野に特化したコミュニケーションサービスやマーケティングコンサルティングサービスを提供していますが、当社への相談として多くあるケースのひとつが「ロングセラーブランドの製品」です。

これまでに実施してきた広告施策により、すでにある一定の認知を獲得している商品に対して、さらに広告だけで買う動機をつくるのは難しい。加えて企業のマーケティング投資は、新商品に多く配分されるので、既存のロングセラーブランドには潤沢な予算がないケースも多く、新たなマーケティング施策が必要と考える方が多いようです。

そこでマーケティングPRに期待がされるわけですが、これまでの市場、競合関係とは異なる場所で、自分たちが1番になれる土俵をつくることにPRだからこそ実現できる価値があると考えます。

ここ10年ほどで日本企業の中でのPRの浸透は進んでおり、以前は国内企業に散見された、「フィーを支払う概念がない」という障壁も...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

マーケティングPRの最前線 の記事一覧

『評判形成』が経営の根幹となる時代 PRは企業の全部門にかかわるものに?
日本企業に真のマーケティングはなかった?「人」へ届け、行動を喚起するPR戦略(この記事です)
コロナ禍での適切な情報発信で露出を実現 ダイキン工業のブランド戦略
メディア露出の文脈まで意識 多数のロングセラーを持つカルビーのPR
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する