インフルエンサー・マーケティング会社CreatorIQが8月に発表した調査報告によると、SNSで平均エンゲージメント率が最も高いのはTikTokの11.83%だった(以下YouTube:2.75%、Instagram:0.35%、Facebook・Twitter:0.01%)。そしてデジタルトレンド分析会社eMarketerは今年のTikTokの成長率は18.3%と、今後最も成長するSNSであると予測している。
ホットな競争が続くスキンケア業界「TikTokは若者たちに経験と見識を拡散」
今、TikTok上で最も熾烈な競争が起こっているのがスキンケア業界だ。ロレアル傘下のCeraVeは直接、消費者にネット販売する、創立15年のDTCブランド。ここ数年TikTokで実績を伸ばしている企業の1つだ。
CeraVeの戦略は、人気クリエイターに商品を紹介してもらうだけでなく、肌のケアについての知識を専門家に伝授してもらうことだ。TikTokフォロワー1億2,300万人強のメガ・インフルエンサー、チャーリー・ダメリオは、8〜9月に行われたスイープステイクス・キャンペーンに起用された4人のうちの1人。
ダメリオは現在Huluで放送中の番組に出演するカリスマ的な17歳の女性で、若者に絶大な影響力を持つ。他の3人は皮膚科の医者やスキンケアの専門家で、それぞれ数十万から数百万人のフォロワーを持っている。その中でも“ドクター・シェイ”こと皮膚科医師ムニーブ・シェイ氏は970万人がフォローするCeraVe公式パートナーで、商品の特性を説明する動画で人気がある。
同社グローバル・ゼネラルマネジャーのペネロープ・ジロード氏は「TikTokは若い人たちにスキンケアに関する経験と見識の拡散を後押ししてくれます」とファッション誌『NYLON』に語るなどTikTokの可能性を高く評価している。
(1)CeraVe
人気クリエイターの紹介で売上が7倍 実際に商品を使って見せることが説得力に
NY生まれの韓国系ブランドGlow Recipeも、TikTokで大人気の商品だ。今年春、100万人フォロワーを持つクリエイターがWatermelon Glow PHA+BHA Pore-Tight Tonerを肌に塗る実演動画を紹介している。
この動画にコラボする700万人強のフォロワーを...