修羅場と天国を対比的に描くクラウドサービス系CM
日本のビジネス界に、いま厚い雲が垂れ込めている。
あ、雲って、「クラウドサービス」のことです。さまざまなIT資源を、インターネットを通じてオンデマンドで利用することができる「クラウドサービス」が、ビジネス界を一変させようとしているのだ。ソフトのヴァージョンアップとか勝手にやってくれるし、データのセキュリティ管理も業者任せ、仕事場所を選ばないのでリモートワークにぴったり、データの集約や共有も楽々、いいことづくめに見えてくる。「なんで入れないのー!」「知りませんよー!」(マネーフォワードCM)という気持ちになるのももっともである。
ということで、マネーフォワード以外にも、「サテライトオフィス」「奉行クラウド」「Bill One」「楽楽精算」「SmartHR」「カオナビ」「ハーモス」「PCAクラウド」等々、ちょっとテレビを見ていてもこれだけのCMが引っかかってくるんだから、たいした勢いだ。サービスによって、業務改善全般を謳っていたり、経理に強かったり、人事労務中心だったりと重点の置き所がさまざまだし、コストとか、導入から運用までのサポート体制とか、いろいろ気になって、選定も大変だろうなと、ユーザーの身になって心配してしまうほどだ。
さて、これらのCMに共通しているのは...
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