企業内だけでなく、広く社会全体で、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が必要とされています。そもそもDXとは何なのか?そしてDXの鍵となる、データ利活用のポイントとは?DXの基本となる考え方から実践方法まで、全12回の連載で解説していきます。
本連載でこれまで取り上げてきたデータは主に、企業が保有しているファーストパーティデータと、協業企業が保有しているセカンドパーティーデータでしたが、今回は誰でも利用できる「オープンデータ」の利活用について紹介したいと思います。
そもそも、オープンデータとはどのようなデータでしょうか。政府CIOポータルの「オープンデータ基本方針」によると、下記の3つの項目全てに該当するものがオープンデータと定義されています。
①営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの ②機械判読に適したもの ③無償で利用できるもの。
世の中のデータには、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)」というデータの著作者がデータの扱いについて意思表示をするための国際的な著作権ルールがあります。このCCライセンスを確認すれば、オープンデータか否か、また...
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