勝手にCM音楽祭は「ファンのおかげで実現できた」
エステーは8月9日から「消臭力」のテレビCM「勝手にCM音楽祭」の放送を21時のフジテレビ系列の提供番組から開始した。
「消臭力」は「空気をかえよう」というスローガンのもと、オリジナルソングを用いたテレビCMをアーティスト西川貴教さんと10年にわたり制作してきた。西川さんがCMに出演することになったきっかけは東日本大震災が発生した2011年、ポルトガルの少年ミゲルがリスボンの街並みでCMソングを熱唱する「唄う男の子」篇について、西川さんが自身のTwitterで発信したことだった。
今回公開された新CMも、曲をストレートに歌い上げるというもの。メインボーカルに西川貴教さん、コーラスには高橋愛さんと田中れいなさん他、西川さんの音楽活動で実際に演奏しているバンドメンバーが集結した。
これまで音楽をテーマにテレビCMを制作してきた同社は、過去10年分のCMソングを再収録した「勝手にCM音楽祭」を開始。9月16日までの期間で、11種類のCMを放送した。
エステーのクリエイティブディレクターを務める鹿毛康司氏は、「勝手にCM音楽祭」について、エステーにしかできない、「消臭力」だからこそ実現できる取り組みだと話す。
「私たちはこの10年間、『部屋だけでなく、世の中の空気もかえよう』という想いで、クリエイティブを制作してきました。音楽の力を信じ、毎回新たなオリジナルソングでCMをつくっているのは「消臭力」くらいではないでしょうか。でも、音楽は誰でもつくれてしまうもの。それだけがエステーと他社の違いではありません。私たちには熱烈な仲間がいます。それは西川さんのファンをはじめ、CMを好きでいてくれる方々のこと。当社が一方的に想いを発信するのではなく、仲間と一緒につくりあげてきた10年なのです。多くの仲間がいるからこそ『勝手にCM音楽祭』が実現しました」(鹿毛氏)。