2020年、非対面コミュニケーションの増加と5Gの普及が相まって、あらゆるシーンで動画が活用されるようになった。さらに顧客のインサイトも多様化するなかでは、クリエイティブの量産化と最適化が求められていると話す、リチカCMOの田岡凌氏。同社が実現する「クリエイティブターゲティング」とは何か。
10人に届ける1本よりもひとりに深く刺さる10本を
2014年10月に動画制作会社として設立されたリチカは、動画の配信面が爆発的に増加したことを受けて2017年、SaaS型動画自動生成ツール「RICHKA」をリリース。同サービスは2021年1月、機能とサポート面をアップデートした「リチカ クラウドスタジオ」へとリニューアルした。CMO田岡凌氏は同サービスの特徴について「マーケティングに特化したクリエイティブ運用クラウド」と語る。
「デジタルマーケティング戦略で求められるのは“運用”の発想です。スピード感をもってPDCAを回しながら、お客さまとの最適なコミュニケーションを探っていく。そこで求められるのは、コンテンツの“量産化”と、多様な配信面への“最適化”。しかしこれまで通りの動画制作では、工数やコスト面で量産化には限度がありました」。
「リチカ クラウドスタジオ」で用意されているのは、商品・サービスのカテゴリごと、目的ごと1500以上の動画フォーマット。素材とテキストを挿入すると、約1分で完成する。各社専用フォーマットの開発も可能で、これまでに400社以上に導入、25万本を超えるコンテンツが制作されてきた。
同社が推進するのは、ターゲットやインサイトごとに適切なコンテンツを提供する「クリエイティブターゲティング」という概念だ。いわば“10人に広く届ける1本”よりも“ひとりに深く刺さりきる10本”をつくることで、多様化する顧客接点に対応していく。
6月には、マーケティングトランスフォーメーション(MX)を支援する専門家組織「リチカ クリエイティブファーム」を創設。さらに7月には、「リッチコミュニケーション総研」を開設し、Yahoo!やFacebookといったプラットフォーム企業との共同研究を行う。目指すのは、クリエイティブを科学で紐解き、その再現性を高めていくこと。今後、プロダクトとクリエイティブファームと研究、三位一体となって、企業の中長期的なマーケティング変革を支援していきたいとしている。
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株式会社リチカ
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