デジタル広告の活用他、著名な芸能人を起用したテレビCMで成長を遂げているスキンケアブランド「デュオ(DUO)」と「カナデル(CANADEL)」。通販チャネルを販売の主軸とするブランドはデジタル施策にのみ注力する企業が多い中、なぜテレビCMという手段を選んだのか、メディアミックスの背景をプレミアアンチエイジングの上村敬吾氏に聞いた。
DUO / CANADEL>>人気のクレンジングバームと話題のオールインワン美容液
スキンケア市場の課題
●参入障壁が低く、レッドオーシャン市場である
●デジタル広告で新規を刈り取りきった後の認知獲得施策が少ない
●単品通販で年間売上高100億円以上の規模のブランドをつくるのは難しい
課題を解決するアイデア
●デジタル施策と掛け合わせることで、売りにつながるテレビCMを実現
●CMに芸能人を起用し、安心感を訴求
●デジタルとマス媒体をかけ合わせ、商品購入を促す
売上規模に“100億円の壁” 打破する鍵はマスの「認知獲得」
日常的なマスク着用に伴う肌トラブルでスキンケアに気を遣い始める人が多くなった。加えてステイホームでECの利用が拡大。通販コスメ市場が盛り上がっている。
クレンジングバーム「デュオ(以下、DUO)」やオールインワン美容液「カナデル(以下、CANADEL)」を始めとしたD2Cスキンケアブランドを展開する化粧品メーカー、プレミアアンチエイジングでも市場の盛り上がりを感じているという。
通販コスメブランドのプロモーションはSNSやデジタル広告などのデジタル施策がメインだが、同社はテレビCMも放映している。その理由のひとつに、通販コスメブランド業界ならではの「売上」課題があると話すのは、ダイレクトマーケティング本部 本部長の上村敬吾氏だ。
通販コスメブランドの平均的な売上規模は50億円から100億円の間。1ブランドでそれ以上の金額を売り上げるのは、難しい業界だという。
「“100億円の壁”こそ、通販コスメブランド業界の共通課題です。この課題が生じるのは『認知獲得不足』が原因だと感じます」(上村氏)。
ECを中心に商品を展開する通販コスメが...