明治ホールディングスは今年6月、グループスローガンを「健康にアイデアを」に刷新。創業100年を超える同社が、次のステップとしてスローガンに込めた思いとは?経営企画部の八巻篤司氏に話を聞いた。

6月に刷新された新スローガンは、タグラインにも使用。日本語・英語・中国語で制作されている。
meijiの個性を国内外へ発信しグローバル展開を加速する
明治ホールディングスは6月1日より、グループスローガンを「健康にアイデアを」に刷新した。
“食品”と“医薬品”という2つの事業領域を持つ明治グループではこれまで、食品セグメントでは「明日をもっとおいしく」、医薬品セグメントでは「明日をもっとすこやかに」というスローガンがそれぞれ掲げられていたが、グループ一丸となり同じベクトルで進むべく、今回の刷新に伴い共通化された。
スローガン刷新の背景には、明治グループのグローバル強化に向けての強い思いがあると、明治ホールディングス経営企画部の八巻篤司氏は話す。
「明治グループは2016年で創業100年。次の100年の新たな挑戦として、これまで以上に『グローバル』に力を入れていく構想があります。多くのグローバルプレーヤーと戦っていくには、強い『meijiの個性』が必要と考えました」と八巻氏。
明治グループ創業時の精神のひとつに「栄養報国」という言葉がある。100年経った今でもその精神を受け継ぎ、グループ理念に「おいしさ」「楽しさ」「健康」「安心」を掲げ、栄養を通じて、社会に貢献している。この「栄養報国」やグループ理念の「健康」は、同社のパーパスそのものであり、創業からつながるmeijiの大切な個性。そこで、「meiji=健康」をグローバルに訴えていくためにも、スローガンの刷新に至った。
スローガン刷新プロジェクトは2018年1月にスタート。8月からは同社の若手メンバーを中心に議論を行い、同年12月~2019年2月に、「“『食と健康』で一歩先を行く価値を創造する企業”を表す言葉」をテーマに明治グループ全従業員を対象にスローガンを募集したところ、5000案もの応募が。その中から事務局が選定をしたのち、従業員投票により2019年12月に「健康にアイデアを」に...