2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」。国内でも具体的な実施に向けた基盤整備が進められ、テレビ番組やファッション雑誌で取り上げられることが増加。複数の調査では、名称の認知率はコロナ禍前の調査に比べて約2倍に伸長し、5割を超えていることが分かった。
SDGsの大きな特徴のひとつに、国・行政だけではない、企業や個人の具体的な行動方針を示していることが挙げられる。それでは、企業はビジネスとして、いかにSDGs達成に向けて取り組むべきなのか。
本書『ESG経営の実践』では、企業そのものの持続可能性につながるESG、すなわち「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」を意識した経営と、それを後押しする投資について、世界的な潮流を解説。そして、ESG領域の価値を測る「新国富指標」について、ケーススタディを通して提示している。
まず第1章「サステナブル投資の基礎知識」では、用語の定義や、国内外の取り組みの歴史と現状を振り返り、第2章と第3章では、「新国富指標」について紹介する。
SDGsは17の...
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