『イカゲーム2』に『ブリジャートン家3』 Netflix人気ドラマとコラボする米企業
『イカゲーム』『ブリジャートン家』などのヒット作品で知られる配信サービス・Netflixは、視聴者数拡大だけでなく番組体験ができる施設をオープンするなど視聴者と深く結びついている。そんな絶大な人気にあやかろうと広告やコラボ商品開発など提携する米企業が増えている。
米国広告マーケティング事情
コロナ禍の影響で、オリンピックについて盛り上がりに欠けていた米国だが、5月頃から企業のマーケティング活動の詳細が徐々に明らかになってきた。
そして独占放送権を持つNBCは「リオ五輪の広告売上12億ドル(1,320億円)を上回る12.5億ドル(1,375億円)を売却済み」と各メディアが報じた。
NBCユニバーサル社 社長のマーク・マーシャル氏は、前大会比較で20社増の120社と広告契約したことに触れ「見たことのない、無形の興奮が東京五輪にはある」とアドエイジ誌に述べている。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は2010年のバンクーバー五輪から継続する伝統の“Thank You, Mom”キャンペーンを実施中だ。
これは「家族の協力なくしてオリンピックには出られない。なかでも母親の存在は絶大」というコンセプトで開発されたもの。P&Gは女性をメインターゲットとしており、歴代のマーケティング活動の中で「最も成功したキャンペーンのひとつ」といわれている。
今回制作されたCM「Love Leads to Good」は、複数の子供たちがそれぞれ母子二人三脚でオリンピック選手に成長していく過程を描くもの。すぐに感情的になる息子に「スポーツマンシップ」を教える母。泣き虫で友人の輪に入れない引っ込み思案の娘を勇気づける母。そんな息子や娘がついにオリンピックでメダルをかけて戦うサクセスストーリーだ。
P&Gチーフ・ブランド・オフィサーのマーク・プリチャード氏は、「P&Gは子供がオリンピック選手になるために必要な支援・強さ・勇気・決意の重要性を認識しています」と記者会見で述べた。
また、P&Gはオリンピック・パラリンピック出場者を支援するためIOCとIPCが共同で設立した募金制度「Athletes For Good Fund」へ52万ドル(5,500万円)を寄付するなど、オリンピックにおける存在感は他社を圧倒している。
母と子が二人三脚でオリンピックを目指す様子を、ドキュメンタリータッチで描いたP&GのCM「Love Leads to Good」。同社は2010年以来ずっと「お母さん、ありがとう」のテーマでオリンピック・キャンペーンを続けている。
Team USA公式スポンサーの北米トヨタは5月17日、東京パラリンピック、そして来年の北京パラリンピックの全出場選手を対象に総額500万ドル(5億5,000万円)の支援を行うと発表した。両五輪の出場者には...