デジタルマーケティングの戦略立案から実行までワンストップの支援を国内外で手掛けるアンダーワークスは、日本ホテル及び運営会社が異なるメンバーシップのホテルのGDPR対応を支援してきた。各社の調整の難しさがある中、プロジェクトはどのように進められたのだろうか。
左から
アンダーワークス マネージャー 保利有希氏
日本ホテル 執行役員 監査部長兼総務部 部長 塚越亮一氏
日本ホテル 広報・ブランド戦略部 JR東日本ホテルズ事務局 課長 近藤将司氏
日本ホテル JRホテルメンバーズ事務局 課長代理 谷川雅信氏
日本ホテル 経営企画部 システムグループ 次長 伊藤雅敏氏
各分野の専門家が集結 プライバシー保護規制に対応
──日本ホテルさんではアンダーワークスさんと組んでGDPR対応に積極的に取り組まれていると聞きました。
塚越：コロナ禍に入る前はインバウンド需要が盛んで、その取り込みが課題に。海外のお客さまからの予約を自社サイトで直接受けるシステム構築が重要になる中、2018年5月にGDPRが施行。対応の必要は理解しつつ、情報がなく何から始めてよいかわからない状態でした。
近藤：広報・ブランド戦略部・JR東日本ホテルズ事務局に所属する私は、より多くの国の方に当ホテルに来ていただくための仕組みをつくりたいと考え、2019年7月に13あるメトロポリタンホテルズのサイトを多言語化してフルリニューアルするプロジェクトを立ち上げました。
GDPRの施行は知っていましたので、リニューアルしたサイトでは、その対応が必要。しかし、GDPRについて調べれば調べるほど、対応の難しさがわかり、自分たちだけでは太刀打ちできないと相談できるところを探していました。そこで出会ったのが、アンダーワークスさんでした。
本来であれば数社の説明を聞いてから、組むべき相手を決めるのですが、アンダーワークスさんは説明が端的で出席者全員が腹落ち。即、アンダーワークスさんにお願いすることに決まりました。
その後、総務やシステム、JRホテルメンバーズ事務局などの関係者を集め、2019年の秋ぐらいからプロジェクトチームとして一緒に進めていくことになりました。
塚越：アンダーワークスさんからは、GDPR対応のためのソリューションの提案も受けました。いくつか選択肢がある中で、我々がめざすセキュリティレベルに合致し、ゼロクッキーロードを実現することで、より確実な形でコンプライアンスを担保できることから、プライバシーデータのガバナンス・セキュリティ対策...
