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インフルエンサー発 プロダクトブランド人気の秘密

SNSはブランドへの入口 伝えるべきなのは『テイスト』と『ストーリー』

白倉あや(インフルエンサー)

インフルエンサーでありながら、起業家としても活動する白倉あやさん。2020年11月にアパレルブランド「MAVIMOON」を設立し、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。第一弾となるブランド設立の失敗談を踏まえた、次なる展開の構想とは。

インフルエンサー
白倉あや

日本のタレント、女優、モデル。青山学院大学在学中。帰国子女。学生起業家。2020年11月より自身のブランド「MAVIMOON」を設立。今年の3月には、ブランド初となるPOPUPストアも出店した。

目標までのプロセスもすべて自分の糧にしたかった

白倉あやさんは、14.5万人のInstagramフォロワーを抱える人気インフルエンサー。その傍らで、2020年11月に設立したアパレルブランド「MAVIMOON」のプロデューサーとしても活躍する起業家の顔も持つ。白倉さんがブランドを設立したきっかけは、芸能活動にいそしんでいた時に感じていた苦労がある。

「2018年から芸能事務所に所属してモデルなどの芸能活動をスタートしました。しかし芸能界での努力は報われないかもしれないものですよね。私は努力するのが嫌なのではなく、目標に到達するすべてのプロセスに意味を見出せるようなことがしたかったので芸能界以外の道を考えるようになりました」(白倉さん)。

最初のブランド立ち上げで失敗 その経験を生かした新たな挑戦

MAVIMOONでは、洋服の企画、デザインにとどまらず、在庫管理、撮影、データ管理、梱包、商品の入出荷、価格設定など、細かいところまで自身の手で行っている。ブランドを統括するマネージャーでありながらも、デザインなどの花形業務に限らず、細かな部分まで一貫して担当するのは、白倉さんがMAVIMOONの設立前にディレクターを担当していた、「Aimsel」という別のアパレルブランドでの経験が背景にある。

「以前にディレクターを担当していたブランドの運営の際も梱包などは自分の手で行っていたのですが、ブランドが成長するにつれて手が回らなくなってしまい、購入してくださった方にご迷惑をおかけすることもありました。その経験があったからこそ、今度は全ての工程に責任を持って再スタートを切りたいと思い、MAVIMOONとして動き始めることを決めました」。

“ファン”という呼び名に違和感 常に1対1で対話をしたい

ブランド設立の裏にある失敗もSNSやリリースを通して発信している白倉さん。ブランドについてだけではなく自分自身も広告塔として前にでなければならない存在であると理解し、ファンとのコミュニケーションで気を付けていることは「対個人の関係性」だと話す。

「インフルエンサーに対して、芸能人と近い何かを感じていらっしゃる方も多いかと思うのですが、あくまで“一般人の延長”だと個人的には考えています。なので、応援してくれている人たちのことを“ファン”と呼ぶのも違う気がしていますね。というのも...

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