組織のサイロを打破し 顧客とつながる世界を目指す
2000年の日本法人設立以来、セールスフォースオートメーションの市場を創造してきたセールスフォース・ドットコム。その後、顧客にとっての一貫性ある体験提供が重要になるなか、営業とマーケティングの連携などサイロ化の弊害を打破するアプローチが求められるように。そこで2014年には日本でもMarketing Cloudの提供を開始。あらゆる場面、チャネルで一貫性のある体験を提供して顧客との関係を育み、収益を拡大する支援をしてきた。
同社の専務執行役員 ジェネラルマネージャの笹俊文氏はMarketing Cloudローンチ時から、日本のマーケティング課題を見てきた。この7年で一部の専門部隊が担っていた“デジタルマーケティング”は、データとテクノロジーを活用したオフラインも含めた活動へと進化を遂げている。今や、そのリテラシーはあらゆるマーケターにとって必要なものだ。笹氏は、これまでのマーケターの進化に触れつつ「社会環境の変化で新たな課題が生まれている」とも指摘する。
「コロナ禍でDX推進が加速する一方、マーケティング領域ではサードパーティクッキーデータ利用の規制など新たな局面が生まれている。企業においてファーストパーティデータの蓄積が急務となっているが、その収集・活用における体制やデータ基盤などの...