「ワクチンはうちたい」はずが予約枠が大量に余っている謎
新型コロナウィルスワクチンの東京・大阪での大規模接種が開始されました。ところが、多くの会場で予約枠が大幅に余っているようです。東京・大阪の会場では6月中旬時点では予約枠の8割が余っている日も。また、地方都市の集団接種では予約充足率が2%(つまりは98%が空き枠)という会場まであるそうです。
これに対し、自治体の丁寧な広報や接種会場の利便性を高める工夫が必要…というコメントを目にしますが、完全に的をはずしています。自治体の相談サービスに電話すれば、現在は大規模会場での接種をすすめられます。接種会場についても、中心市街か、せいぜい中心部から公共交通機関で30分ほどの場所にあることがほとんど。交通の便が悪いというわけではありません。
それにもかかわらず、なぜ大規模会場での接種希望者が少ないのでしょう。メディアでのインタビューはもとより、各種の世論調査においても「1日も早くワクチンをうちたい」との回答が多いにもかかわらず…。
ワクチン接種そのものに反対している人を除くと、多くの国民は早くワクチンをうちたいと思っているようです。これは確かでしょう。その一方で、「わざわざ市街地に出かけてまでうちたい」とは思っていないのも、また確かなのです。国民の...