広告マーケティングの専門メディア

           

ユーザーの「信頼」が基盤のデータ利活用戦略

一人ひとりの多様性や個性に寄り添い 倫理的なデータ活用で価値を創出する

岡部耕一郎氏、塩野 星氏(TIS)

「ITの力で、社会に鮮やかな彩りを。」を掲げ、デジタル技術により企業のマーケティング活動をサポートしているTIS。DX推進が加速する中、企業におけるデータの利活用は、今後どのような変化を遂げるのか。同社DXビジネスユニットの岡部耕一郎氏と塩野星氏に聞いた。

データ利活用の3ステップ 信頼の醸成が推進を加速させる

パーソナルデータの活用はこの先、進む一方だと思います。なぜなら消費者行動がオフラインからオンラインへとシフトしていくなかで、より多くのデータを収集・分析することが可能になるからです。

それでは日本企業が今後データ利活用に習熟していく上で、どのようなステップを経ればよいのでしょうか。そこには3つのステップがあると考えています。

ひとつ目が、同意を正しく取得した上でデータを収集し、管理すること。2つ目が取得したデータを利活用し、生活者の利便性や付加価値につなげること。そして、3つ目が第三者への提供です。

3つ目の第三者提供はかなりハードルが高く、ビジネスモデルを十分に検討し、中長期的な計画を立てた上で時間をかけて実施していかなければならないものです。そのため、企業にとって直近の課題は、ひとつ目と2つ目で、クッキー規制によるサードパーティーデータの制限なども考慮すると...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

ユーザーの「信頼」が基盤のデータ利活用戦略 の記事一覧

データ利用規制とDX推進の流れが企業のデータ利活用に『個性』をもたらす
一人ひとりの多様性や個性に寄り添い 倫理的なデータ活用で価値を創出する(この記事です)
データ規制時代の企業のふるまいとは?長期視点での取得・活用計画が鍵
データは効率化ツールではなく「資源」 「ツール、データ、分析」をセットに
2021年はクッキーレスへの準備期間 広告主、パブリッシャー、広告会社の動向は?
「つながるドラレコ」で安全・安心を提供 損保ジャパンの信頼を生むサービス設計
「デル アンバサダープログラム」に見る、つながるためのデータ活用
データを預けてもらってこそ事業が成り立つ コロナ禍の2021年は「情報銀行元年」に?
クッキー規制で必要な対応は「顧客」を主語とした価値創造

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する