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ユーザーの「信頼」が基盤のデータ利活用戦略

データは効率化ツールではなく「資源」 「ツール、データ、分析」をセットに

山浦直宏氏(アユダンテ)

「個人のデータは個人のもの」という意識が高まる中で、マーケターに必要な視点とはどのようなものなのか。SEO事業やGoogleアナリティクス活用支援など、デジタルマーケティングのコンサルティングを行っているアユダンテで、デジタルソリューション事業部COOを務める山浦直宏氏に聞いた。

“統合”的な視点が必要な時代 データ利活用は重要な経営課題

1990年代後半に企業がデジタル広告を活用し、データを利用しはじめてから20年以上経ちましたが、いま企業が立ち返るべきは、データは広告投資を効率化するツールではなく、社会をより良くするために活用する「資源」だということです。

マーケティングでは「広告配信をいかに効率よく行うか」など、「効率化」の道具としてデータを使用しがち。この場合、コンバージョン率などが指標となります。しかしコンバージョンしたかは、企業側の成果の指標。データ利活用の主導権をユーザーの手に委ねるべきという論調が高まる今、顧客にとっての価値を生むデータの利活用が必要です。

顧客への還元がなされないまま、データを取得し続けるのは難しいでしょう。では、データを「資源」ととらえるとどうか。私は、“社会や生活のために活用することで、新しい価値を生み出すこと”が資源の本質だと考えています。このデータを資源ととらえて商品やサービスの開発に生かし、新たな顧客体験を...

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