広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

地方紙発の多様な新事業 地元での就職促進、産業創出をめぐる挑戦も

宮浦 慎

求人情報サイトを開発・運営 Uターン、Iターンにも対応

地域の人口流出、担い手不足が深刻な状況が続く中、地方新聞社による新会社設立、新規事業が相次いでいる。各社による、地元での就職促進、産業創出、観光客の増加などを目的とした多様な動きを紹介する。

北海道新聞社は4月1日、求人情報サイトを開発・運営する新会社「道新インタラクティブ」を設立した。沖縄県宜野湾市のIT企業・琉球インタラクティブとの合弁。新会社は7月、道内企業・団体と全国の求職者が双方から接触できるサイトを制作する。

幅広い層に道内企業の詳しい情報を届け、Uターン、Iターンを含む地元での就職を促進する。サイトは、琉球インタラクティブが沖縄県の企業と全国の求職者向けに運営する「ジョブアンテナ」の北海道版という位置付け。ジョブアンテナは約1万3000人が登録している。北海道新聞社が、人口流出など共通を抱える沖縄で実績のあるジョブアンテナの仕組みに目を付けたという。

ジョブアンテナでは、求職者が気になる企業に関心を示すサインを送ることができる。企業がサインを送り返すと、直接メッセージを交換できる。企業も求職者にサインを送ることができる。

企業の一方的な発信にとどまらない点がジョブアンテナの強み。多彩な地域企業の情報を北海道以外の地域の求職者にも届けたい考えだ。

古民家や空き家を飲食店などに改装 企業間連携、事業創出を目指す動きも

新潟日報社は4月20日、新潟県内の地域活性化事業を担う新会社「Essa」(エッサ、新潟市)を設立した。

古民家や空き家を飲食店や宿泊施設に改装するなどして...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

広告業界トピックス の記事一覧

貪欲な姿勢が見られない!? 日本のアドパーソン
未来の雑誌広告に向けた準備 本誌と電子雑誌は共存できるのか
地方紙発の多様な新事業 地元での就職促進、産業創出をめぐる挑戦も(この記事です)
民放AMラジオ44局 2028年秋までにFM転換目指す
なぜか日本は広告のトレンドを『素通り』 グローバルで見た、広告業界の違い
「編集」コンテンツが強みの媒体 これからの雑誌広告の価値とは?
新聞情報に「毎日触れる」人は50.2% コロナ禍で閲読時間は増加傾向に
国民投票運動における広告活動 公平・公正性の確保が鍵に
いつでも誰でも情報が手に入る時代 起業のチャンスはどこにあるのか
イベント産業の未来予測 イベントが向かう先にあるもの
コロナ禍の「日本の広告費」プロモーションメディアは苦戦も
コロナ禍でも参考にしたいOOH 第12回「東京屋外広告コンクール」を振り返る
未来を見据えた記憶継承のための工夫 3.11から10年、各紙の取り組みとは
「悲劇が二度と起こらないように」放送界全体に倫理問題を問う

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する