人やモノとの境界線を曖昧に 自然に溶け込む建築から生まれるコミュニケーションの在り方ー藤本壮介の広告観ー
「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」や「武蔵野美術大学美術館・図書館」などで知られる、建築家の藤本壮介さん。2025年開催予定の「大阪・関西万博」会場デザインプロデューサーも務める藤本さんが考える“人が集う場”で生まれるコミュニケーションに寄与する建築とは?建築に対する思想や哲学について聞いた。
私の広告観
“「百獣の王」を目指す男”としてバラエティやスポーツ番組などで活躍する武井壮氏。その振る舞いの背後には、視聴者だけでなくテレビというメディアをサポートする広告主、さらにはテレビのビジネスモデルに対する理解があった。武井氏のメディア観、コミュニケーション観を聞く。
陸上競技の一種、十種競技の元日本チャンピオンであり、十種競技の100メートル競走においてベスト10秒54という当時の日本新記録を樹立した武井壮氏。現在はタレントとして、バラエティ番組をはじめ、ドラマやテレビCM、映画への出演など、さまざまな活動を行っている。
そんな武井氏が意識して実施しているのが「トレーニング1時間、勉強1時間、新しい技術習得1時間」という計3時間を毎日欠かさないことだ。
「タレントの仕事は、出演する番組などで自分の能力や知識をアウトプットすることです。芸能界に入ってすぐの頃、自身が元々持っている知識や経験は、1年ほどテレビに出てアウトプットをし続ければ、あっという間に空っぽになってしまうと感じました。なので、長く芸能界で番組を盛り上げていくためには、インプットを必ず毎日行うことで自分をアップデートし続けることが必要だと考えました」と武井氏はルーティンについて話す。
また、この自身をアップデートするためのインプットは、武井氏が活動を通して“人生の楽しさを発信したい”という思いにもつながっているという。
「物事を本気で楽しむためには、知識や技術、広い目で見ると体力なども必要だと思います。その分野に関する知識や技術を得ることは上達につながり、上達し成長することで飽きずに長くその分野をより楽しむことができる。成長することで、より人生が楽しくなることを見てくださっている方に伝えられるよう、意識して頑張っています」。
テレビ番組の出演者という立場で、スポンサー企業のテレビCMとかかわることが広告との接点として一番多い武井氏。テレビ番組に出演し、エンターテインメントを届けることの目的は2つあると武井氏は考える。ひとつは視聴者にその番組を楽しんでもらうこと。もうひとつは番組が話題になることで、番組スポンサーの広告をより多くの人に見てもらい、スポンサーメリットを高めることだ。
「スポンサー企業に、その番組に出資することは金額以上に価値のあることだと感じてもらえるようにしたい。そして視聴者の方には、CMで宣伝している商品やサービスを選択する機会を得ることで、より生活を便利で豊かなものにしてほしい。番組を盛り上げ、告知も行うことの目的は、ここにあると思います」と番組出演時の考えを話す。
そのため武井氏は、出演するレギュラー番組などで流れるCMは録画し確認。CMのジャンルによって、番組内での...