急成長する女子プロ・アマスポーツ界に 熱い視線を送る米国企業
マーケティングリサーチ会社のスポンサーユナイテッドは、2024年2月、「米国のプロ女子スポーツ界のスポンサーシップ数は前年対比22%増※1」というデータを発表した。アマチュアスポーツ界においても、3~4月開催の「NCAA女子バスケットボールトーナメント(通称マーチ・マッドネス)」は異例の盛り上がりで、米国女子スポーツ界は今、企業の大きな関心を集めている。
米国広告マーケティング事情
昨年12月開始のアメリカにおけるコロナワクチン接種率は4月末時点で32%、国が目標とする70〜85%にはまだ遠い。そこで政府はワクチンに対する理解を深め、接種を促進するためのキャンペーンを展開。民間企業もワクチン接種を奨励するためのキャンペーンを独自で開始している。今回は、ワクチン接種を後押しするアメリカ企業・団体の取り組みを紹介する。
米国公共広告協会(Ad Council)と政府関連機関Covid Collaborativeはコロナワクチン普及キャンペーン“It’s Up To You(あなた次第です)”を展開中。パブリックヘルスの専門家、ジョンズ・ホプキンス大学助教授のタラ・カーク・セル氏は「ワクチン接種を躊躇している人が(接種に向けて)前進してくれるのを期待しています」とverywellhealth.comに述べている。
30秒のテレビCMでは「ワクチンを摂取すべき?自分や家族への影響は?さまざまな質問があると思いますが、ワクチンは安全で効果的です。GetVaccineAnswers.orgで最新情報を入手してみてください。元の状況に戻るために今、始めましょう。それはあなた次第です」と決して無理にではなく、自分で判断し決断してほしいと訴えている。
また3月末には野球、フットボール、バスケットボールなどをはじめとしたプロスポーツ13団体が“It’s Up To You”キャンペーンに賛同し、新テレビCMの放映を開始した。その90秒CMでは歌手ウィリー・ネルソンの曲“I’ll Be Seeing You”をバックに、スタジアムやアリーナで熱狂している大観衆の映像と「Covid-19ワクチンが届きました。まもなくお会いしましょう」のテロップが現れ、ワクチン接種を促す。
Covid CollaborativeのCEO、ジョン・ブリッジランド氏は...