広告マーケティングの専門メディア

           

著者インタビュー

社会課題を自分ゴト化し、行動変容を促す「ソーシャルマーケティング」の有用性

瓜生原葉子 氏

行動科学でより良い社会をつくる
ソーシャルマーケティングによる社会課題の解決

● 著者/瓜生原葉子
● 発行所/文眞堂
● 価格/3630円(税込)

持続可能な社会を実現するために定められたSDGs。これらの達成のためには、政府や企業、そして市民がその重要性を理解し、連携し合うことが求められている。また昨今は新型コロナウイルス感染症の拡大防止においても、情報発信のあり方、さらにはそれを受け取った人々にどのように行動を起こしてもらえるかは大きな課題となっている。

一人ひとりが問題に向き合い、意思決定や行動を起こすには、どうしたらよいのか。本書『行動科学でより良い社会をつくる』では、人々が社会課題に関心を持ち、自発的に行動するまでのメカニズムを解明。具体的なコンセプト策定と、適切なターゲットに合わせた多様なアプローチの展開を図る、「ソーシャルマーケティング」の有用性を提示する一冊だ。

ソーシャルマーケティングの鍵となるのは、単なる心理的な変容ではなく「行動変容」を起こすこと、そしてあらゆる分野の理論や知見を用いて学術的にアプローチすることにあると説く。こうした考え方は、特に公衆衛生分野において長く用いられてきた。

例えば、食生活の見直しや運動習慣といった、“健康に良いと分かっていても、なかなか実行できないこと”を、どのように...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

著者インタビュー の記事一覧

社会課題を自分ゴト化し、行動変容を促す「ソーシャルマーケティング」の有用性 (この記事です)
ビッグデータやAIでは生み出せない、人間のクリエイティブな発想力とは?
マーケティングに生かせる『ポジティブ』なカントリー・バイアスを読み解く
日本独自の贈答文化にマーケティングはどう介在したのか
新たな関係性を見出す これからのブランド価値育成のあり方とは?

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する