若い世代にも到達?9割超が新聞社発の情報に接触
社会のデジタル化が進み情報環境が変化する中、人々はどのようにメディアに接触しているのか。
日本新聞協会広告委員会が実施した2020年「新聞オーディエンス調査」の結果をみると、紙、インターネットを問わず新聞社発の情報に毎日触れる人は50.2%だった。新聞に接触する人のうち14.0%が新型コロナウイルス流行前の19年と比べ、閲読時間が増えたと答えている。さらに、1日当たりの平均閲読時間を前年の調査結果と比べると、平日は2.4分、休日は2.1分増えている。
新聞に毎日触れると答えた人の平均年齢は56.0歳だった。読者の高年齢化が進んだと言われるなかでも、40代以下が32.7%を占めている。さらに、10代、20代も7.1%となっていることから、新聞社が発信する情報は若い世代にも届いていることが分かった。
また、頻度を問わず新聞社発の情報に触れる「新聞オーディエンス」は回答者全体の91.3%で、平均年齢は49.2歳だった。接触頻度が月1回未満の人と、普段は見ないが接触することはあると答えた人を合わせた「拡張オーディエンス」は22.9%。平均年齢は39.7歳だった。
各メディアの印象・評価をみると、新聞は「知的」(61.8%)、「情報が正確」(51.5%)、「情報の信頼性が高い」(49.6%)、「仕事に役立つ」(40.6%)などの項目で他の媒体より評価が高かった。「就職活動の重要な情報源」(39.1%)などでも新聞への期待は高く、ビジネスパーソンや若者の情報源としても評価されていることが分かる。
調査対象者が必要な情報を...