アドテクノロジーツールの制作をすべて自社でまかない、企業のDXを支援する総合アドテクノロジーカンパニーDoubleVerify(ダブルベリファイ)。2008年にアドベリフィケーションサービスプロバイダーとして設立した同社は、これからのデジタル広告のアドエクスペリエンスをどう見据えているのか。最高責任者の武田隆氏の考えを聞いた。
デジタルの強みを“課題”ではなく“武器”として扱えるように
ユーザー、そしてクライアント企業にとってもデジタル広告の品質を考える際、多く語られるもののひとつに「ブランドセーフティ」の問題があります。広告が不適切なサイト上に掲載されることで、ブランドの毀損、さらには消費者の広告体験を低下させてしまうリスクが生まれます。
オフライン広告では「どこに」「どのように」広告が出稿されているかコントロールできていたのに、デジタルになった途端にわからなくなってしまう。その問題を解決するために登場したのがアドベリフィケーションです。人力でセーフティリスト、ブラックリストをつくり配信先を管理することも可能ですが、アドベリフィケ―ションツールの導入により、不適切なサイトへの広告配信を事前にブロックすることができます。
ただ、これはあくまで不適切な...