いま広告主は、アドエクスペリエンスについてどのような課題感を抱いているのだろうか。宣伝会議7月号では、企業の宣伝・マーケティング部門責任者に対してアンケート取材を実施。本特集では、「広告体験」に対する課題について意見を聞いた。
宣伝会議編集部「アドエクスペリエンスに関する調査」 | |
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【調査概要】 | |
調査方法 | インターネット |
調査対象 | 企業の宣伝・マーケティング部門責任者33名 |
期間 | 2021年5月 |
Q1
現在、生活者にとって広告は魅力的な体験になっていると思いますか?
アドエクスペリエンスの質は担保されていると思われますか?
Q2
Q1で「いいえ」とお答えいただいた方にお聞きします。
現在、日本におけるアドエクスペリエンスにおいてどのような課題を感じているでしょうか。
プライバシーの課題
●個人情報保護に関する意識が高まり、ターゲティング広告に対して追跡されているように感じるなど、データ収集されることに対して気持ち悪さを覚える方の心情に配慮した対応が課題。消費者のニーズに立脚した広告体験の提供を探求していきたい。
配信タイミング
●生活者の情報入手方法はパーソナライズ化されてきており、広告についてはスキップやブロックすることもできるようになっているため、突然邪魔される、自分事化できない、共感できないような広告についてはますます鬱陶しい存在になっているのではないか。
クリエイティブの課題
●クリエイティブなものが少なくなり、どちらかというと、邪魔に感じるもの、不快に感じるものが増えているように感じる。
顧客体験としての質の課題
●自らへの戒めの意味でも、その広告が「様々なお客さまの“今”の状況」において接した際に、果たして「良き体験」に繋がっているかを、可能な限り「多くの目」で...