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ワールド・レポート

アジア太平洋のクリエイティブが勢揃い ADFEST2021結果発表

毎年3月にタイのパタヤで開催される、アジアパシフィック最大の広告祭「ADFEST(アジア太平洋広告祭)」。昨年2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で贈賞式を中止、1年遅れの2021年2月に結果が発表されたが、2021年も同様、オンラインでの発表となった。ここでは各部門のグランデ、ゴールド受賞作品から5作品を紹介する。

01 MEDIA、PR:TBWA
ニュージーランドがRPGの舞台に

TOURISM NEW ZEALAND「PLAY NZ」


ニュージーランド観光局が1999年から実施している「100%ピュア・ニュージーランド」キャンペーンのひとつ「PLAY NZ」が、メディア部門でグランデ、PR部門でゴールドを受賞した。

コロナ下のオーストラリアでは、室内でオンラインやバーチャルを活用した体験をする時間が増えており、特にゲームの利用率は2020年3月以降、75%と急増しているという。

「PLAY NZ」は、成長を続けるオンラインゲームの利用者に向けてニュージーランドでの体験をゲーム化することで、ニュージーランドを究極の「遊び場」として表現したもの。ゲームではキャラクターや場所を選び、ニュージーランドの森や湖をめぐり、住人と出会う。

カヤックでの川下りやスカイダイビング、森の中に張ったワイヤーを滑車で滑り降りるジップライン、ミノタウルス主催のダンスパーティでダンス対決⋯実際に体験できるものからそうでないものまで、仮想世界を自由に動き回って探索できるオープンワールドで、様々なクエストをクリアしながらポイントを稼いでいく。

リリースに際し、プロゲーマーのLoserfruit氏による約10分間の実況動画がYouTubeおよびTwitchで配信され、その魅力を伝えた。

ゲーム映像は通常のカメラだけではなくドローンやGoProを用い、数日間にわたって撮影。制作はニュージーランドとオーストラリアのスタッフにより、フルリモートで行われ、リアルさだけではなくそのUXやクエストのバランスなど、ゲーム性も最大にまで高められた。

TBWAシドニーの...

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