2022年に創業100年を迎えるオリコム。交通広告のパイオニアでありながら、総合広告会社として4マスメディアからデジタルまで提案する同社。今日の環境におけるOOHの価値をどう捉えているのだろうか。
五感に訴求し、気持ちを独占 ブランドを深く伝えるメディア
まず前提として、当社は社員の多くがOOH、特に交通広告について深い知見を有している会社ではありますが、クライアントに対してOOHありきの提案をしているわけではありません。クライアントの課題に対し、メディアニュートラルな視点でプランニングし、その中でOOHが有効である場合には活用します。
その上でOOHの価値のひとつと言えるのが、生活者の「五感」に訴求できるメディアであることです。テレビやラジオなどは視覚、聴覚には訴求できますが、「立体造形」などのように触覚にまで訴求可能なのがOOHの価値と考えます。例えば、駅をジャックすれば、その駅に訪れた人たちの気持ちを独占することができ、ブランドを深く訴求することができます。
またOOHによるプロモーションは話題になりやすく、拡散力もあります。そのため、デジタルメディア戦略と組み合わせることで、OOHを起点とした...