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ブランディングメディアとしてのOOHの可能性

街のブランド力=過ごしたいと思わせる力が企業や商品ブランドの魅力を増幅させる

高坂俊之氏(東急エージェンシー)

「街づくり」を事業の根幹とする東急グループ。その一員である東急エージェンシーは、「街のブランド力=過ごしたいと思わせる力」と捉えている。その街がOOHにどのような影響を与えるのか、見解を聞いた。

「リーセンシーメディア」から「ブランディングメディア」へ

これまで、OOHは「リーセンシーメディア」だと言われてきました。家から店への生活動線を仮定し、移動時や空間にてブランドや商品を再想起させ、便益を伝え、最寄店へ誘引し購買を後押しする、という役割です。つまり「購買直前の刺激」がOOHの主な価値でした。

しかし今、前提が大きく変化してきています。OMOが進み、いつ・どこで商品を買うのか、生活者の選択肢は多様な広がりをみせています。またコロナにより、移動やリアルな出会いはそれ自体が特別感のある出来事として再認識されるようになりました。

この変化を捉え、“購買直前の刺激剤”としてだけでなく“生活時空間でブランドの存在感やパーソナリティを強く深く印象づける装置”として活用することでOOHは真価を発揮します。いままさに「ブランディングメディア」としての価値に着目すべきなのです。

OOHには「街のブランド力をテコに...

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街のブランド力=過ごしたいと思わせる力が企業や商品ブランドの魅力を増幅させる(この記事です)
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