情報セキュリティに関するあらゆるソリューションを提供するNRIセキュアテクノロジーズは、コンサルティング事業本部に所属するコンサルタントが中心となり、2018年にWebサービスをローンチ。ここで従来の人的営業だけでなく、Webのマーケティング活動に取り組む必要性が生まれた。マーケティングの実務経験がなかったメンバーたちは、どうマーケティングを体得し、新事業を軌道に乗せたのか。中心メンバーである渡部惣氏に話を聞いた。
Webサービス開始で顧客が拡大 マーケティングが必要に
野村総合研究所グループの情報セキュリティ専門企業であるNRIセキュアテクノロジーズでは、2000年の創業以来、安全・安心なIT社会の実現により顧客のビジネスを支え続けられるよう、企業のセキュリティ課題の解決に必要とされる施策をトータルにサポートしている。
同社が新たな試みとして2018年にローンチしたのが、Webサービス「Secure SketCH(セキュアスケッチ)」。「Secure SketCH」はWeb上に用意されたセキュリティ対策に関する設問に対して自社の状況を回答すると、対策状況の評価や追加で必要なセキュリティ対策を可視化してくれるサービスだ。
「Secure SketCH」は、社内有志の立案から始まった。立ち上げから携わってきた渡部惣氏らコンサルタントは、より多くの顧客に提供可能な、コンサルティング以外のサービスの必要性を感じていたという。
「セキュリティ対策は、規模を問わずあらゆる企業に必要とされるもの。しかし、コンサルティングという人的なサービスだけだと、なかなか地域の中小企業までアプローチができないという課題を感じていました。そこで、当社のコンサルタントの知見をWebサービス化できないかと考えたのです」と渡部氏。
新サービスの開発に向け、社内の有志メンバー7名が集結。構想から3年ほどかけて「Secure SketCH」は完成した。
全社を巻き込むコンテンツ制作で 社内にマーケティングを浸透
この「Secure SketCH」立ち上げが、渡部氏がマーケティングの重要性に...