オウンドメディアの秀逸事例
ここでは、メディアを運営し企画の考案も行っている藁品氏、岡田氏の両名が参考にしているという5つのメディアを紹介します。
宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本
クリエイティブ・ディレクションの知識・スキルは宣伝担当者にとってなくてはならないものです。ここではクリエイティブ・ディレクションのプロが選んだ秀逸事例を紹介します。
ライブに行くと、アーティストの「熱」を感じることができます。でも、画面越しになったとたんに「熱」の大部分は失われてしまう。このプロジェクトは、画面越しにいかに「熱」を感じさせるかという一点に集中してつくられていて、最小限の演出でそれを実現しています。これは運営側・制作側が一体となって、やるべきことを盲信することができたから、実現できたのではないかと思います(小野氏)。
日本の市場にも浸透した感のある「企業/ブランド パーパス」という概念。個人的にその最たる事例と考え、クリエイティブ・ディレクションを行った方々に対して最も敬意と嫉妬を感じたのが、アメリカのドミノ・ピザの2019年のキャンペーン。カンヌライオンズの受賞作なのでご存じの読者も多いはずです。
仕組みはシンプルですが驚きは大きい。お客さまが住んでいる地域によって道路にかなり凸凹がある。ピザを素早く安全にピザを運べずぐちゃぐちゃになってしまう。そこで自治体と一緒に道路を舗装してしまおうと着想。50州に渡る多数の地域で実現させたとのこと。社会課題の解決とブランド体験の見事な融合。そこには、目先の利益よりも未来の幸せに投資する。そんなビジョナリーなクリエイティブ・ディレクションがあったはずです(後藤氏)。