おやつカンパニーは、高タンパク大豆スナック菓子の新商品「BODY STAR プロテインスナック」を発売した。長きにわたりスナック菓子を販売してきた同社の新たな挑戦、「BODY STAR」ブランドにおける戦略とはどのようなものなのか。取締役 専務執行役員 マーケティング本部長の高口裕之氏に話を聞いた。

新しい提供価値により従来のスナックと競争軸を変える
おやつカンパニーは3月15日、「BODY STAR プロテインスナック(うすしお味/コンソメ味)」を発売し、新ブランド「BODY STAR」を立ち上げた。「BODY STAR プロテインスナック」は1袋あたり、タンパク質が20g含まれた高タンパク大豆スナック菓子。食物繊維も4g含み、おやつ感覚で美味しく手軽にカラダづくりをサポートする。
「BODY STAR」のブランドコンセプトについて、同社取締役専務執行役員でマーケティング本部長の髙口裕之氏は、“数字で語れるスナック”であると話す。
「『BODY STAR』の定義は、“栄養素を一定以上含んだスナック菓子”。近年、人々の健康志向が高まっておりサプリメントなどは非常に多くの種類が存在しますが、それぞれのサプリメントに含まれる栄養素ごとにユーザーのニーズがあります。その市場に着目したのが『BODY STAR』です。まずは第1弾として、栄養素の中でも日常的にプロテインを摂取する人も珍しくなくなってきているように、注目度が高まっているタンパク質を、手軽に20g摂取できる、数字で表すことができるスナック菓子を発売しました」。
現状、国内のスナック菓子で、1袋でタンパク質を20g摂取できる商品はほとんどなく「BODY STAR」は新たな市場創造を狙ったブランドとなる。将来的には、他の栄養素を含む商品の販売といった拡張も視野に入れているという。
「ベビースターラーメン」をはじめとする多くのスナック菓子を販売してきたおやつカンパニー。そんな同社が今、新たな市場創造を目指す背景にはどのような戦略があるのか。
「私はスナック菓子市場自体が、人口の減少、子どもの数の減少を受けて拡大スピードが減少していくと考えています。人口が...