広告マーケティングの専門メディア

デジタル×顧客起点で暮らしと社会にイノベーションを起こす!

情報提供基盤を構築、中外製薬が目指すDXとは?

嶋内隆人氏(中外製薬)・高橋 諭氏(アンダーワークス)

デジタルマーケティングのコンサルティングやテクノロジーの販売・導入支援を手掛けるアンダーワークスは、2020年に中外製薬が公表した「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」の活動のひとつである、営業本部のDX推進を支援してきた。両社の取り組みについて、中外製薬の嶋内隆人氏とアンダーワークスの高橋諭氏に話を聞いた。

デジタル戦略のVISIONを発表 加速する中外製薬のDX

──中外製薬は、2020年3月に、2030年に向けた「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」を公表しました。

嶋内:「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」は、①デジタル基盤の強化②すべてのバリューチェーンの効率化③デジタルを活用した革新的な新薬創出という3つの基本戦略のもとに、当社のビジネスを変革し、社会を変えるヘルスケアソリューションを提供、中外製薬にしかできない真の個別化医療を目指すものです。

私が所属する営業本部にあるカスタマーソリューション部(以下CS部)は、営業面でのデジタル化を推進してきました。中外製薬は、製品を軸とする従来型の営業活動にとどまらず、医師・看護師・薬剤師などの顧客を軸に、それぞれのニーズに合わせたソリューションを提供することに力を入れています。CS部はこの機能を担っており、デジタル化もこうした取り組みの一部だったのです。

私たちの部門のデジタル業務は大きくは2つで、ひとつが医療関係者向けのWebサイト「PLUS CHUGAI」の運営、もうひとつがデジタルマーケティングの推進です。

高橋:コロナ禍において病院への訪問を自粛し、医療関係者とコンタクトを取る方法としてDXが一気に加速しているそうですね。

嶋内:MRの活動は、医薬品の適正使用のための情報提供です。医療関係者にとっても製薬会社からの情報は有益で、例えば同じ製品を投与する場合でも、患者さんの状況によって有効性や安全性は変わります。

一方、医療用医薬品の広告には法の制約があり、一般の方の目に触れるような形での情報提供はできません。そこで従来からMRの営業活動は、医療関係者に直接お会いして必要な情報をお伝えするというスタイルを続けてきました。ところが今回のコロナ禍で、医療関係者との面会が自粛となり、情報をオンラインでどのように伝えていくのか、そのシステムづくりが課題となりました。

図表1 中外製薬が策定した「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」

デジタル戦略のVISIONを発表 加速する中外製薬のDX

──2社の付き合いが始まったきっかけについてお聞かせください。

嶋内:データ基盤の構築の際、社内の各部門に...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する