コロナによって、様々なモノの価値が見直される中、ラジオの聴取環境にはどのような変化があったのか。また、このような状況を経て、音声広告はどのように活用されていくのか。データもとにradikoの坂谷 温氏が話す。
3月以降の聴取を開始した15~19歳は他世代の2倍以上
近年、コロナの影響もあり、ラジオの聴取を取り巻く環境は大きく変化しています。昨年11月、当社がユーザーに対して行ったアンケート調査や聴取ログを分析した結果を見ると、その変化を数値で把握することができました。
例えば視聴時間帯。もともと、聴取のピークとなる時間帯は通勤・通学時でしたが、2020年3月~5月にはリモートワークの増加に伴い、10時~18時という日中の聴取時間が増加しました。
また新規ユーザー数の変化も顕著でした。全体的にユーザー数は増えているのですが、2020年3月以降にラジコの聴取を開始した「15歳~19歳」の世代の割合は他の世代と比べて2倍以上になるという結果に。これは、休校や外出自粛によって増加した在宅時間の使い方として、ラジオが選択肢に入ったためだと考えられます。テレビやWebメディアでは...