コロナ禍において自宅で過ごす時間が長くなったり、移動に際して公共交通機関ではなく、自家用車を活用する人も増えている。こうした環境変化はラジオを聴取する機会に変化を与えているのだろうか。ビデオリサーチの伊藤光秀氏が同社の「ラジオ365データ」をもとに解説する。
在宅勤務の増加で仕事中の「ながら聴取」が増加?
「ラジオ365データ」から2019年と2020年のラジオ聴取状況を見ると、首都圏民放ラジオ5局合計の平均聴取人数(※)は、2020年は81万4000人と、2019年の81万1000人より微増に。また、2020年の月別の推移でみると、3月以降の聴取人数の増加が顕著でした【図表1】。