サービス開始から約2年で、ユーザー数が日本人口の3分1となる3500万人を突破し、約280万カ所で利用できるPayPay。テレビCMを使ったキャンペーンの告知などで一気にユーザーを増やしてきたPayPayでは、ラジオ広告も活用している。なぜ、ラジオに着目したのか。出稿の経緯と効果について、PayPayの安藤 祐一郎氏に話を聞いた。
デジタルでリーチできない層を狙い加盟店営業にラジオを活用
PayPayは2020年10月から2021年1月まで、ラジオの提供番組「PayPay 絶賛営業中」を実施。加盟店向けのプロモーション施策としてだけでなく、コロナ禍の影響を受けている店舗を応援するため、PRしたい店舗を募集し、その店舗の特徴やおすすめなどを紹介した。番組では、取材先の店舗とスタジオをつなぎ、現地のレポーターが店舗のおすすめメニューやサービスなどを体験しながらラジオパーソナリティーと会話する形で進行。最終的には、実際にPayPayで決済をする流れだ。
番組内で紹介した店舗は、お好み焼き屋、整骨院、個人経営のジュエリーアトリエ、総菜店、カフェ、ペットショップ、キッチンカーなど多岐にわたった。
加盟店の新規獲得をミッションとするPayPay 営業統括本部 営業本部 チャネルセールス部 部長 安藤 祐一郎氏は、ラジオ活用の経緯について、こう話す。
「デジタル広告やコールセンターによってインサイドセールス面にも注力していますし、その先の訪問営業についても全国を対象に活動するだけのリソースがあります。しかし、こうした体制だけではリーチできない層もいると考えていました。そこで加盟店営業に際しても、マスメディアの活用を検討するように。マスの中でも中小・個店の事業主をターゲットと考えた際、ラジオを活用してアプローチしてみようという結論に至りました。よく目にする光景...