ブランドマーケティングにおける課題は当然、そのブランドが属する商品カテゴリーに影響を受けます。各ブランド固有の悩みもありつつ、特に大きなものが、その商品カテゴリー全体に共通する課題。そして、この「カテゴリー課題」を打ち破る戦略を企画できたマーケターこそが、競合他社との戦いを勝ち抜き、消費者とのエンゲージメントを獲得することが可能となります。
本特集では、日本を代表するトップブランドのマーケティング担当者にアンケートを実施。カテゴリー課題として感じていること、そしてその課題を打ち破るための戦略とアイデアを聞きました。
ベビースターラーメン(1959年~)
おやつカンパニー
商品の現在の状況:現状維持
▶対象顧客
若年層及び30~40代女性
▶ブランドコンセプト
そのまま食べても美味しい。でもいろんな使い方ができる万能お菓子。
▶マーケティング戦略の方針
新しい「使われ方提案」を軸とした、お客さまの購入個数増加を狙う。
ブランドカテゴリーとカテゴリーが抱える課題
スナック菓子
「消費」が硬直化した成熟市場において、いかに新たな消費需要を創出するか。
課題解決のための取り組み
“そのまま食べても美味しいベビースターは料理にも使える”という、「ベビースターの食べ方」に軸足をおいた提案で新しい消費シーンの創出(新消費パラダイムの創造)を図る
特に注力している施策
・商品開発
・マス広告(ブランディングが主目的)
・Web広告(ブランディングが主目的)
注目の消費トレンド
① アフターコロナの消費者意識と行動変化
② デジタルデバイスの進化・普及(5G等)
③ SDGs
アタックZERO(2019年~)
花王
商品の現在の状況:好調
▶対象顧客
暮らしの清潔衛生を実現したいと願う人
▶ブランドコンセプト
汚れ・ニオイ・洗剤残りゼロへ。暮らしの清潔を提案。
▶マーケティング戦略の方針
生活者のインサイト・時流を捉えた暮らしに役立つ提案を通じて、新たな顧客・ファン層を創造する。
ブランドカテゴリーとカテゴリーが抱える課題
衣料用洗剤
コロナ禍でかつてないほど暮らしの「清潔」が着目され、生活者のお洗たくへの意識や行動も大きく変化。
課題解決のための取り組み
アタックは発売以来、「清潔」をアップデートし続けて暮らしのお役立ちに貢献。今だからこそ「アタックZEROの清潔力」を通じて、暮らしの安心を支え不安な日々の気持ちを前向き変えて世の中を明るく応援する。
特に注力している施策
・商品開発
・ECなどのオンラインチャネルの強化
・マス広告(商品プロモーションが主目的)
注目の消費トレンド
① アフターコロナの世界
② エシカル・サステナへの関心の高まり
③ DX