アプリ開発に始まりマーケティングを総合支援
2011年の設立当時は、位置情報を活用し、ユーザーの周辺店舗の時間限定・枚数限定クーポンを表示するメディア「イマナラ!」から始まったロケーションバリューの事業は、この10年で大きく変化を遂げてきた。
代表取締役社長の河野恭久氏は「当社はデジタルマーケティングの全体設計を通し、クライアントの事業成長にコミットすることを掲げ、活動している」と話す。
事業転換のカギになったのが、企業のアプリ開発を支援するSaaS型のサービス「ModuleApps」だ。「イマナラ!」を利用する企業から同じような機能を持ったアプリをつくってほしいという依頼が多かったことから、市場可能性を感じて開発したものだ。「現在までに100社以上の企業に導入されている」という。また同社は成長の過程で、2012年6月にはドコモ・ドットコムの完全子会社(2014年にはNTTドコモの完全子会社)になっている。
しかし同社の事業はアプリ、スマホの世界に留まらない。事業の広がりを象徴するのが、米国Amplitude社が開発したユーザー行動分析ツール「Amplitude」の日本総合代理店になったことだ。河野氏は「『Amplitude』はユーザー行動の...