インフルエンサーマーケの次ステップ 時代は人間からアバターの活用へ
吉本興業が米国のテクノロジー会社ObEN社と一緒に「よしもと芸人AIプロジェクト」を開始した。第1弾として、タレント「ゆりやんレトリィバァ」のアバターを開発し、1月に公開発表した。ObEN社のテクノロジーを利用し、彼女の声で日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語を話すことができる。日本語は、関西弁のアクセントも開発している。
アバター市場は中国がかなり先進的である。とある中国の消費財メーカーは、リアルなインフルエンサーの代わりに、ブランドごとにアバターを開発し、SNSなどに展開、消費者とのコミュニケーションに使っている。そのメーカーは、ユーザーデータがインフルエンサーのアカウントに集まってしまうことに疑問を感じ、自社でアバターを開発することに決めたそうだ。インフルエンサーを通じたマーケティングは、マスマーケティングに代わる次世代戦略として注目されていたが、次の動きがもう始まっている。
ほかにも、アバターのみが参加するオーディションも開催されている。昨年、中国のネット動画配信「愛奇芸(iQiyi)」は、「跨次元新星」というアバターのオーディションを配信した。番組を視聴したが、アバターとリアルなアーティストが共演していて、とても斬新な内容だった。吉本のプロジェクトでも...