海外からの年間旅行者数は9割減 訪日外国人ビジネスの今後の展開とは
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い入国制限措置がとられるなど、海外からの旅行客が見込めない状況が続いている日本。コロナ禍での海外の顧客に対するビジネスの現状を、日本貿易振興機構(ジェトロ)の古川祐氏が解説する。
アイデアでコロナ鎖国を乗り越える!
岩手県盛岡市から手造りの本格ビールを発信しているベアレン醸造所。同社は2020年4月より、越境ECプラットフォーム「ZenPlus」にて商品の販売を開始した。地元密着型の企業である同社が越境ECをスタートした背景を専務取締役の嶌田洋一氏、マーケティング部の内舘康喜氏に聞いた。
地元、岩手県の人々に生活の中での贅沢感を味わってもらえるクラフトビールをつくりたいとの思いで、2001年に設立したベアレン醸造所。
岩手県内でイベントを行うなど、地域の人に愛される企業として成長してきた同社だが、2019年に第2工場が誕生したことをきっかけに、県外、さらに国外に販路を広げていく試みを進めている。
「当社では、南ドイツで100年前にビール製造に使われていた銅製の仕込み釜を日本に移設し、ヨーロッパの伝統的な醸造法を尊重しています。この昔ながらの製法でつくったビールは本場である海外の人からも好評で『歴史ある手法に一貫して取り組む姿勢が...