膨大なデータを取得できるようになった昨今、必要な情報を正しく・効率的にPDCAに取り入れ、マーケティング活動全体で「今どこに投資すべきか?」を判断することが重要だ。テレビCMを中心に広告全体のROI改善のためのPDCAをサポートするサービス群、XICA ADVA(サイカアドバ)を提供する、サイカの彌野正和氏に話を聞いた。
認知・信頼の獲得で重要な価値を発揮
当社ではデータサイエンスを活用した広告効果分析ツール「ADVA MAGELLAN(アドバマゼラン)」をベースに、大手の広告主を中心に分析やマーケティング活動の最適化の支援を行ってきました。活動を通じて感じるのは、テレビの“認知メディア”としてのインパクトは健在であること。そして視聴者が信頼を持ってテレビを観ていることが、テレビメディアの価値を支えている要素だと考えています。
多くの人がその価値はわかっていても、課題になっていたのが効果の可視化の難しさです。テレビCMは「効果がない」わけではなく、「効果を可視化できていない」がゆえに、「本当にテレビCMに多額の投資をしていいのか?」という疑問が広告主の方々に広がっていると感じます。数値化できるWeb広告の活用に予算がシフトしていく背景には、こうした...