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「テレビ広告」新時代

テレビCMのデジタル化が進むからこそ より生活者目線でのメディアプランニングを

塩見健吾氏・藤田祥太氏(インテージ)

テレビCMのデジタル化が進む中、より効率だけを追求して、テレビCMを出稿しようと考えてしまうと、テレビの広告メディアとしての重要な価値が失われ、生活者にとって嫌われてしまう危険性があると、インテージの塩見健吾氏と藤田祥太氏は話す。両氏が考えるテレビの広告メディアとしての価値とは。

昔ながらのCM考査の堅実さ テレビだからこその信頼感

テレビの広告メディアならではの価値は2つあると考えています。ひとつは圧倒的なリーチ力。ここ10年は、費用対効果がわかりやすいことから、広告予算のデジタルシフトが進んできました。しかし、今もなおテレビの圧倒的なリーチ力にかなうメディアはありません。視聴率が下がっている、視聴者数が減っていると言われてはいますが、リーチ力で言えば、テレビを上回るメディアは、まだないと言えます。

もうひとつは、コンテンツに対する生活者の信頼感です。テレビはデジタルメディアなどと比較しても、長い歴史があるので、信頼度も高いです。また、CM考査など厳しい基準があるため、エビデンスのない訴求はもちろん、デジタル広告でできる訴求がテレビCMではできないことも多くあり...

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